2016年9月6日火曜日

wilsonic works 67 & 68


9月に入ってしばらく経つわけだが、8月にリリースされた自分関連のワークスに
関して、遅ればせながら記しておく。

まず、スピッツ『醒めない』の翌週、8月3日にリリースされた、
『ソウル・フラワー・ユニオン & ニューエスト・モデル 2016 トリビュート』
こちらに収録されたスピッツの「爆弾じかけ」にディレクターとして参加。

アルバム『醒めない』の中の「ブチ」「こんにちは」と同じく、
メンバーによるセルフ・プロデュースでレコーディングされた、
ニューエスト・モデルの最初期の曲のカヴァー。

僕がスピッツのライヴを初めて観たのは1989年のことだが、
それ以前の、マサムネがアコースティック・ギターを持つ前の
スピッツって、きっとこんな感じだったんじゃないかな?と
思わせるようなアレンジと演奏。
あと、この曲とか「こんにちは」は、歌入れの際、いつも使うマイクではない、
ちょっと粗く録れるマイクを使用している、というトリヴィア。

8月24日にはウルトラタワーの15ヶ月ぶりの新曲、
「ファンファーレが聴こえる」が配信リリースされた。
前作「希望の唄」がアニメ『食戟のソーマ』とのタイアップ効果もあり、
YouTubeでもうすぐ300万再生というヒットを記録した彼らの待望のリリースだ。
今回も竹内プロデュース、エンジニアに佐藤雅彦さんというコンビ。
定評のある流麗なメロディと、エモーショナルにして伸びやかな歌声。
ウルトラタワー、今回も裏切らないっすよ。
メンバーが虫刺されに耐えながらシューティングしたMVはこちら

そして昨今の彼ら、ライヴのアヴェレージ上がってきている。
「希望の唄」というキラーチューンがライヴでも効果的に
機能しているからこそ、なのだろう。
観ていて自然に身体が揺れる。

そして。
8月はラジオのゲスト出演という珍しいこともやった。
FM COCOLOの『J-POP LEGEND FORUM』
1ヶ月、ワン・アーティスト、ワン・トピックを採り上げて、
4週〜5週に亘って掘り下げるという、イマドキ非常に贅沢にして丁寧なプログラム。
8月のテーマはスピッツだった。

案内人の田家秀樹さんとは、もう随分前から面識はあり、
以前にも別のプログラムでコメント出演をしたことがあったが、
今回は1ヶ月まるごと、全部で5週にわたって出演というヴォリューム。

最初の2週は最新作『醒めない』の全曲紹介。
これはまあ記憶が新しいので精神的にはまだ気楽だったが、
3週目からは過去のアルバムすべてを時間軸で追って行く構成。
メジャー・デビュー以降、全作品にディレクターとして関わっている、
という触込みで(実際そうなんだが)ラジオに出演しているからには、
間違ったことは言えないというプレッシャーは結構キツかった。

ただ、こんなふうにまとまった形でふりかえることもそうそうないので、
当時の資料やメモ、スケジュールなどを引っくり返して、
結構楽しませてもらったことも事実。
会社員時代のエピソードとか、メンバーが知らないようなことも
盛り込んだりして、自分なりの視点でお話できたと思う。
結果、結構ヘヴィなファンの方にも喜んでもらえたみたいで、
ホッと胸を撫で下ろしている。

そういえば、7月には岡村詩野さんが講師を勤める、
“音楽ライター講座in京都” にもゲストという形出演し、
スピッツに関するお話をさせていただいた。

人前でお話することや、文章を書くことにオファーがあると、
なんか本当にありがたいことだなあ、と思う。
ディレクター続けてきてよかったなあ、とも。

そして今は、もう少し続けたいな、と思っている。