2015年10月28日水曜日

wilsonic works 54


10月21日にリリースされた、さかいゆうのシングル「ジャスミン」に、
ディレクターとして参加した。

2015年の初頭にマネージメントのスタッフからお誘いいただき、
さかいくんの新作の制作のお手伝いをすることになった。
オフィスオーガスタの人たちとは20年来のお付き合いがあるが、
こういう形でお仕事をしたのは今回が初めて。
4月から始めていたレコーディングの成果の第一弾が「ジャスミン」。

まず。

噂には聞いていたが、さかいゆうは本当に凄かった。
20歳を過ぎてから音楽を本格的に始めた、
という普通の音楽家に比べれば遅めのスタートなのだが、
それを全く感じさせない、音楽的身体能力の凄まじさ。
プレイヤーとしてもシンガーとしても舌を巻く上手さ。

ただ上手いだけじゃない。
音楽を理論ではなく、純粋に「音楽そのもの」として体で受け止めている。
かといって野性のままに突き進むわけではなく、
自分や他人のプレイを客観的に判断する冷静さも併せ持つ。
いろんな音楽を分け隔てなく聴き、その分析も的確。
あと、いろいろ聴かせてもらったモノマネが特徴を捉えていて最高に面白い。

つまり、なんというか、全身が音楽で出来ているような人なのだ。
いやー、初めて会うタイプの。ある意味天才。

さてさて新作シングル「ジャスミン」のことを。

これまで、基本的にセルフ・プロデュースで音楽を作ってきた
さかいくんが、これまでやってこなかったことにも積極的に
チャレンジしよう、という意思のもと、表題曲のプロデュースは
蔦谷好位置さんにお願いした。

カップリングの「WALK ON AIR」はcafelonの石崎光プロデュース。
作詞は同じくcafelonのメンバーであり、Schroeder-Headz
渡辺シュンスケ

加えてカヴァー曲。ORIGINAL LOVEの「接吻」をセルフ・プロデュースで。

この3曲、全部違うプロダクションで、ミュージシャンもみんなバラバラ、
そしてとにかく豪華!
以下、各曲のミュージシャンを列挙します。

「ジャスミン」
ドラムス:玉田豊夢
ベース:松原秀樹
ギター:山口周平
ストリングス:弦一徹ストリングス

「WALK ON AIR」
ドラムス:あらきゆうこ
ベース:根岸孝旨

「接吻」
ドラムス:屋敷豪太
ウッドベース:鹿島達也
ギター:田中 "TAK" 拓也

すげー豪華!
そして全曲のピアノはさかいゆう。

普段、バンドもののレコーディングに関わることが多く、
このようにいろいろなミュージシャンが参加するレコーディングを
あまり体験していないので、非常に刺激的だった。
皆さんホントに素晴らしいプレイヤー!

そして、全曲のミックスを手がけているのが、
久しぶりにご一緒した、molmolこと佐藤宏明
約5年振りだったけど、更に進化したその音作り。
彼のミックスにも唸らされっぱなしだった。

同じエンジニアだけど、3曲のプロダクションが違うことによる
その肌触りの違いを楽しむことも出来る。
「ジャスミン」と「WALK ON AIR」はそれぞれプロデューサーが
ヴォーカル・ディレクションをしているが、「接吻」は僕が
歌入れをしている。やっぱ歌入れする人によって、歌の表情って
随分違うんだなー、と今回改めて思った。

というわけで、僕のさかいゆうくんとの初仕事である
「ジャスミン」是非ともチェックのほど、よろしくお願いします。

早見あかり出演のMVはこちら
初回限定生産盤の映像ダイジェストはこちら
蔦谷さんとさかいくんの対談はこちら

そして、さかいゆうはライヴで観てもすごい。
っていうか凄いライヴをやるのです。観たら確実に彼を見る目が変わる。
11月〜12月にはツアーもあるので、こちらもぜひチェックのほどを。