2009年11月4日水曜日

Lamar Holley's Great New Album!


2007年にリリースされたファースト・アルバムのことは、
かつてここで書いた。
フツーにThe Beach BoysJellyfish好きならニヤリとする
音楽を、マジメに丁寧に作っている印象で好感が持てた。
38曲入り(カラオケを入れると全76トラック)という、ちょっと
ノヴェルティの香りもあり、非常に印象に残っていたアーティストです。

そんな男、Lamar Holleyがこの夏、セカンド・アルバムをリリース
していたのです。例によって、僕は1ヶ月以上前に買っていたのに
全然聴けておらず、つい先日聴いて、その内容の異常なほどの
充実振りにぶったまげてしまった、というわけなのです。

待望の2ndアルバム『Confessions Of A College Student』は
全12トラック(隠しトラック含む)と、今回はフツーのヴォリューム。
ジャケットには、「ラマー・ホリーによる、自叙伝的ワンマン・
ポップ・ミュージカル」というコピーが踊っていて、多分歌詞は
そんな内容なのでしょう。

コンセプトはともかく、今回は各曲のメロディの煮詰め方、
アレンジの的確さが半端じゃない!
ラマー君、ものすごい成長ぶりです。

中でも、2曲目「Biology」(前作に引き続き、やっぱこういうタイトル
なんだよね)でのバス・ハーモニカの効果的な使用法とか、近年の
ポップスではつとに聴いたことのないアレンジで感心しました。
3曲目「Forgotten Friends」のノスタルジックなシャッフル・リズム、
木管とストリングスとピアノが交替に現れては消えて、そこに
絡むマジカルなヴォイシングのハーモニー。いやー至福。

ってな調子で興奮して全曲解説してしまいそうなくらいの大傑作です。
Paul Steelとか好きな人は、まず間違いなく気に入るはず。

僕は、何よりも彼の甘酸っぱい声が大好きなんだな、きっと。
それとこれは非常に重要なことなんだけど、彼の音楽はまあ
一般的にはマニアックと呼ばれる類のものかもしれないんだけど、
それをこれ見よがしにやるんじゃなくて、とっても自然に聴かせて
くれている点。これ、得点高いし、これこそがアメリカの底力だと思う。
マニアックな人にありがちのエキセントリックさが全然感じられないもの。
オフィシャルMyspaceでチェックできますので、ぜひ。

ただ、日本では彼のパッケージCDを扱っているお店は
残念ながらないみたい。amazonではファーストが品切れ中
ノンパッケージなら全世界のiTunesで1stも2ndも手に入ります。
安いし、手っ取り早いのはこっちかなー。
どうしてもパッケージで、っていう人は、CD Baby
オフィシャルで買うしかありませんね。
オフィシャルだとサイン入りのチョイスも出来るみたい。
別にいらねーか。