2020年1月5日日曜日

movie 2019


続いて2019年の映画鑑賞についてまとめておこう。
2019年、新旧洋邦合わせて856本の映画を観た(劇場にて)。
DVDとかAmazon Primeなどのサーヴィスでの鑑賞は、
多分50本とかその程度じゃないかな。
ちなみに、昨年2018年はちょっと多くて898本。
これが年間鑑賞数のピークなんじゃないかと思う。

ベストテンとか、ちゃんと順位をつけたほうが面白いとはわかっているけど、
結構忘れちゃっているものもあって、順位は無し。
分母が大きいものは本数も多くなる。本数を制限せず、自分の中で一定以上の
面白さ、ザワザワを覚えたものを全部挙げておく。
基本、初めて観た映画だけをピックアップ。既に鑑賞歴があって、
2019年に観てもやっぱり面白かった、というのは入れていない。
順番は、鑑賞順。

<外国映画新作>
・パッドマン 5億人の女性を救った男(R. バールキ)2018
・ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(ダニー・ストロング)2017
・メリー・ポピンズ・リターンズ(ロブ・マーシャル)2018
・女王陛下のお気に入り(ヨルゴス・ランティモス)2018
・バーニング 劇場版(イ・チャンドン)2018
・バジュランギおじさんと小さな迷子(カビール・カーン)2015
・金子文子と朴烈(イ・ジュンイク)2017
・家へ帰ろう(パブロ・ソラルス)2017
・ノーザン・ソウル(エレイン・コンスタンティン)2014
・あなたはまだ帰ってこない(エマニュエル・フィンケル)2017
・グリーン・ブック(ピーター・ファレリー)2018
・天国でまた会おう(アルベール・デュポンテル)2017
・運び屋(クリント・イーストウッド)2018
・ROMA / ローマ(アルフォンソ・キュアロン)2018
・ブラック・クランズマン(スパイク・リー)2018
・記者たち 衝撃と畏怖の真実(ロブ・ライナー)2017
・希望の灯り(トーマス・ステューバー)2018
・芳華 -YOUTH-(フォン・シャオガン)2017
・僕たちのラスト・ステージ(ジョン・S・ベアード)2018
・主戦場(ミキ・デザキ)2018
・RBG 最強の85才(ベッツィ・ウエスト、ジェリー・コーエン)2018
・7月の物語(ギヨーム・ブラック)2017
・ハウス・ジャック・ビルト(ラース・フォン・トリアー)2018
・ハッピー・デス・デイ(クリストファー・ランドン)2017
・COLD WAR あの歌、2つの心(パペウ・パブリコフスキ)2018
・ワイルド・ライフ(ポール・ダノ)2018
・さらば愛しきアウトロー(デヴィッド・ロウリー)2018
・存在のない子供たち(ナディーン・ラバキー)2018
・グッド・ヴァイブレーションズ(リサ・バロス・ディーサ、グレン・レイバーン)2012
・工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(コン・ジョンビン)2018
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(クエンティン・タランティーノ)2019
・アス(ジョーダン・ピール)2019
・ブラインド・スポッティング(カルロス・ロペス・エストラーダ)2018
・ジョーカー(トッド・フィリップス)2019
・ガーンジー島の読書会の秘密(マイク・ニューウェル)2018
・ホテル・ムンバイ(アンソニー・マラス)2018
・15ミニッツ・ウォー(フレッド・グリヴォワ)2019
・アダムズ・アップル(アナス・トーマス・イェンセン)2005
・アイリッシュマン(マーティン・スコセッシ)2019
・ドクター・スリープ(マイク・フラナガン)2019
・マリッジ・ストーリー(ノア・バームバック)2019
・パリの恋人たち(ルイ・ガレル)2018
・家族を想うとき(ケン・ローチ)2019

<日本映画新作>
・七つの会議(福澤克雄)2019
・21世紀の女の子(山戸結希他)2019
・洗骨(照屋年之)2018
・あの日々の話(玉田真也)2018
・青の帰り道(藤井道人)2018
・長いお別れ(中野量太)2019
・嵐電(鈴木卓爾)2019
・新聞記者(藤井道人)2019
・天気の子(新海誠)2019
・真実(是枝裕和)2019

※『愛がなんだ』(今泉力哉)は今年公開の邦画新作ではダントツに好きなのだが、
2018年11月の東京国際映画祭で既に観ているので、2019年の作品には入れられず。
2019年に公開された後も劇場で観ましたけどね。最高です。

<外国映画旧作>
・アスファルト・ジャングル(ジョン・ヒューストン)1950
・その女を殺せ(リチャード・フライシャー)1952
・天使の顔(オットー・プレミンジャー)1953
・日の名残り(ジェームズ・アイヴォリー)1995
・メキシコ万歳(セルゲイ・エイゼンシュタイン、グレゴーリー・アレクサンドロフ)1931/1979
・愛の島ゴトー(ヴァレリアン・ボロフチク)1968
・狐の王子(ヘンリー・キング)1949
・離愁(アーヴィング・ピシェル)1946
・偉大なるアンバーソン家の人々(オーソン・ウェルズ)1942
・狼たちの午後(シドニー・ルメット)1975
・ペパーミント・キャンディ(イ・チャンドン)2000
・ドゥ・ザ・ライト・シング(スパイク・リー)1989
・カメラを持った男(ジガ・ヴェルトフ)1929
・私はモスクワを歩く(ゲオルギー・ダネリヤ)1963
・君たちのことは忘れない(グリゴーリ・チュフライ)1978
・青い山 本当らしくない本当の話(エリダル・シェンゲラーヤ)1984
・マンハッタンの二人の男(ジャン=ピエール・メルヴィル)1958
・お家に帰りたい(アラン・レネ)1989
・ぼくのちいさな恋人たち(ジャン・ユスターシュ)1974
・奇傑パンチョ(ジャック・コンウェイ)1934
・六つの心(アラン・レネ)2006
・人生模様(ヘンリー・コスター他)1952
・リラの門(ルネ・クレール)1957
・冬の旅(アニエス・ヴァルダ)1985
・明日はない(マックス・オフュルス)1939
・第十七捕虜収容所(ビリー・ワイルダー)1953
・夢を見ましょう(サッシャ・ギトリ)1936
・熱砂の秘密(ビリー・ワイルダー)1943
・五本の指(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ)1952
・鱒(ジョゼフ・ロージー)1982
・百萬弗貰ったら(エルンスト・ルビッチ)1932
・ミッドナイト(ミッチェル・ライゼン)1939
・ハロルド・ディドルボックの罪(プレストン・スタージェス)1947
・殺人者にスポットライト(ジョルジュ・フランジュ)1961
・幽霊と未亡人(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ)1947
・地獄の英雄(ビリー・ワイルダー)1951
・私たちは一緒に年をとることはない(モーリス・ピアラ)1972
・他人の家(ジョゼフ・L・マンキーウィッツ)1949
・ルル(モーリス・ピアラ)1980
・パームビーチ・ストーリー(プレストン・スタージェス)1942
・バシュフル盆地のブロンド美人(プレストン・スタージェス)1949
・サリヴァンの旅(プレストン・スタージェス)1941
・第七天国(フランク・ボーゼージ)1927
・野人の勇(ジャック・フォード)1920
・熱帯魚(チャン・ユーシュン)1995
・ハワーズ・エンド(ジェームズ・アイヴォリー)1992
・メトロポリス(フリッツ・ラング)1927
・野獣死すべし(クロード・シャブロル)1969
・幸運の星(フランク・ボーゼージ)1929
・サタンタンゴ(タル・ベーラ)1994
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(セルジオ・レオーネ)1968
・スティング(ジョージ・ロイ・ヒル)1973
・地上より永遠に(フレッド・ジンネマン)1953
・裸の町(ジュールズ・ダッシン)1948
・コンチネンタル(マーク・サンドリッチ)1934
・ウィリーが凱旋するとき(ジョン・フォード)1950
・踊らん哉(マーク・サンドリッチ)1937
・土曜は貴方に(リチャード・ソープ)1950
・尋問(リシャルト・ブガイスキ)1982/1991
・少年と自転車(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)2011
・下女(キム・ギヨン)1960
・誤発弾(ユ・ヒョンモク)1961
・真昼の暴動(ジュールズ・ダッシン)1947
・長距離ランナーの孤独(トニー・リチャードソン)1962
・明日に別れの接吻を(ゴードン・ダグラス)1950
・ビッグ・コンボ(ジョゼフ・H・ルイス)1955
・邪魔者は殺せ(キャロル・リード)1947
・都会の叫び(ロバート・シオドマク)1949
・私の名前はジュリア・ロス(ジョゼフ・H・ルイス)1945
・ラ・ポワント・クールト(アニエス・ヴァルダ)1954


<日本映画旧作>
・暗黒街全滅作戦(福田純)1965
・東京湾 左ききの狙撃手(野村芳太郎)1962
・殿さま弥次㐂多(沢島忠)1959
・影の爪(貞永方久)1972
・恐怖の逃亡(マキノ雅弘)1956
・四万人の目撃者(堀内真直)1960
・天才詐欺師物語 狸の花道(山本嘉次郎)1964
・野獣の門(古川卓巳)1961
・狐と狸(千葉泰樹)1959
・死者との結婚(高橋治)1960
・裸の大将(堀川弘通)1958
・白と黒(堀川弘通)1963
・ぼんち(市川崑)1960
・藤十郎の恋(森一生)1955
・頑張れ! 盤獄(松林宗惠)1960
・女系家族(三隅研次)1963
・廣場の孤獨(佐分利信)1953
・お吟さま(田中絹代)1962
・嫁ぐ今宵に(斎藤達雄)1953
・祈るひと(滝沢英輔)1959
・風のある道(西河克己)1959
・殿さま弥次㐂多 怪談道中(沢島忠)1958
・風流温泉日記(松林宗惠)1958
・いのちの朝(阿部豊)1961
・水戸黄門(佐々木康)1957
・青年の椅子(西河克己)1962
・箱根山(川島雄三)1962
・若き日の次郎長 東海の顔役(マキノ雅弘)1960
・天使も夢を見る(川島雄三)1951
・一心太助 男の中の男一匹(沢島忠)1959
・弥太郎笠(マキノ雅弘)1960
・反逆兒(伊藤大輔)1961
・上海バンスキング(深作欣二)1984
・北陸代理戦争(深作欣二)1977
・血槍富士(内田吐夢)1955
・妖刀物語 花の吉原百人斬り(内田吐夢)1960
・八甲田山(森谷司郎)1977
・水のないプール(若松孝二)1982
・夜の波紋(内川清一郎)1958
・女舞(大庭秀雄)1961
・風前の灯(木下恵介)1957
・牝(渡邊祐介)1964
・約束(斎藤耕一)1972
・雨のアムステルダム(蔵原惟繕)1975
・色ざんげ(阿部豊)1956
・黒の奔流(渡邊祐介)1972
・警視庁物語 15才の女(島津昇一)1961
・四季の愛欲(中平康)1958
・大誘拐(岡本喜八)1991
・美しき抵抗(森永健次郎)1960
・にっぽん昆虫記(今村昌平)1963
・女たちの庭(野村芳太郎)1967
・大番頭小番頭(鈴木英夫)1955
・薔薇大名(池広一夫)1960
・殺陣師段平(マキノ正博)1950
・晴子の応援団長(酒井欣也)1962
・マタギ(後藤俊夫)1982
・愛と希望の街(大島渚)1959
・東京裁判(小林正樹)1983
・どろ犬(佐伯孚治)1964
・青春残酷物語(大島渚)1960
・武器なき斗い(山本薩夫)1960
・豚と軍艦(今村昌平)1961
・續 大番・風雲篇(千葉泰樹)1957
・あかね雲(篠田正浩)1967
・流血の記録 砂川(編集:亀井文夫)1957
・恋の鷹援團長(井上梅次)1952
・スクラップ集団(田坂具隆)1968
・自由学校(渋谷実)1951
・やっさもっさ(渋谷実)1953
・春の夢(木下恵介)1960
・傷だらけの天使 第4話「港町に男涙のブルースを」(神代辰巳)1974
・櫛の火(神代辰巳)1975
・波浮の港(斎藤武市)1963
・恋文(神代辰巳)1985
・若い恋人たち(千葉泰樹)1959
・結婚行進曲(市川崑)1951
・憎いあンちくしょう(蔵原惟繕)1962
・とんかつ大将(川島雄三)1952
・泣いて笑った花嫁(番匠義彰)1962
・芝居道(成瀬巳喜男)1944
・東京オリンピック(市川崑)1965
・ジャズ・オン・パレード 1956年 裏町のお轉婆娘(井上梅次)1956
・異常性愛記録 ハレンチ(石井輝男)1969
・ヘアピン・サーカス(西村潔)1972

music 2019


僕は、たくさんの音楽を聴き、尋常ではない数の映画を観て、
そこそこ本を読み、芝居や絵画展にもときどき足を運ぶ。

それらの行動を「インプット」と呼ぶ方がいるけど、その考え方、
ちょっとさもしいし悲しく感じる。無理に詰め込んでるわけじゃない。
じゃあ、なんですか?と問われたときに、とっさに出たのが
「自由研究」というワードだった。
毎日自由研究しているようなもんだ、確かに。

こういう態度は、僕が大瀧詠一さんにとても影響されているせいなのかもしれない。
自由研究はするんだけど、研究発表が目的ではない、という側面も含めて。

何かを観たり聴いたりしたら、その度に雑感をメモする。
そうしないとすぐ忘れてしまうから。
でも、膨大な数の映画や音楽の感想をメモしていると、
それだけで僕の1日は終わってしまう。
だから、ツイッターもあまり書き込まなくなったし、このブログなんて
2年くらい放置されている。

でもただメモ書いてそのままだと、本当に忘れてしまう50代後半の脳味噌。
忘れないように、1年に1回くらいメモを読み返して自分を振り返ってみようかと。
2019年、どんなことにワクワクしたのか、自分で書いたメモを元に思い出してみよう。

サブスクリプション・サーヴィスを筆頭に、フィジカルを購入することなく、
合法的に音楽を楽しめる環境が整ってきて、僕もそれらの恩恵を受けている。
でも僕の音楽鑑賞は、今だに「音楽を購入する」ことが基本。
2019年はアルバムにして800枚くらい購入した。
所有しない音源でサブスクなどで聴いたのは、100枚に満たないと思う。
そんな2019年、wilsonic竹内はどんな音楽に注目し、誰を調べていたのか、
を時系列で。

<1月>
昨年12月に購入したBrandi Carlileの『by the way, I forgive you』が
とんでもなく良くて(アルバム・タイトルもね)、それまで1枚くらいしか
持っていなかった彼女のアルバムを、全種類集める勢いで追いかける。
韓国のSay Sue MeとオランダのYorick Van Nordenを初めて聴き、
ちょっとワクワクする。

<2月>
Andrew Combsの『5 Covers & a Song』という、その名の通り
カヴァー5曲とオリジナル1曲で構成されたアルバムをBandcampでDL。
1曲目のLoudon Wainwright IIIのカヴァー「4 × 10」がとんでもなく良くて、
オリジナルを聴いたらそこまで良くない。Andrew Combsを信用することにする。

<3月>
Hand HabitsとかYoung Doctors In Loveとか、Stella DonnellyとかWestkust
とか、女性ヴォーカルものが充実していて毎日楽しかった。
Westkustって、全部スピッツの2nd『名前をつけてやる』みたい。
Tredici BacciっていうNYのオーケストラル・ポップを奏でるバンド?の
『La Fine Del Futuro』はバカラック好きを刺激する内容だった。

<4月>
American Footballの3rdアルバムを聴き、あまりの音の良さにビビる。
33回転1枚もののアナログを買ったのだが、45回転の12吋2枚組もあると知り、
慌てて購入。さらにヤバイ音にのけぞる。
ついでにちゃんと聴いていなかった1stと2ndも購入。
2019年の個人ベスト、Weyes Blood『Titanic Rising』に耽溺。
Rayland Baxterに気づいたのもこの月だった。

<5月>
なんとなく購入したDevotchkaの2018年のアルバム『This Night Falls Forever』が
フツーのロックでは鳴らないような楽器が予想外で気持ちよく、旧作を集めまくる。
Molly Tuttleの『When You're Ready』が好きで何度も聴いていたのもこの頃。

<6月>
I Was A Kingというノルウェイのバンドの新作『Slow Century』(プロデュースは
TFCのNorman Blake)を聴き、とっても好みだったので旧作を集めまくる。
デビューからずっと好きなKishi Bashiの新作『Omoiyari』の1曲目に悶絶。
森山直太朗バンドのヴァイオリン、須原杏さんに「Kishi Bashi聴きました?」って
訊ねたら「大好き!」って返ってきたの最高。
忘れちゃいけないOhtis『Curve of Earth』。

<7月>
Phil Wainmanという、70年代から80年代にかけて活躍したUKのプロデューサーに
急に興味を持ち、音源を集めてみる。SweetやBay City Rollers、Mudなどで
知られる彼だが、Boomtown Ratsの「I Don't Like Mondays」や
XTC「Ten Feet Tall」もプロデュース作品と知ると、気になっちゃって。

<8月>
プロデュースにEthan Gruskaが関わっているということで購入した
Bad Booksの3rdアルバム『III』、収録されている曲がことごとく良くて、
一体どういうことだと慌てふためく。
Kevin DevineというSSWと、Manchester OrchestraというバンドのAndy Hullが
首謀者だと知り、とりあえずBad Booksの旧作と、Kevin Devineのこれまでの
作品とManchester Orchestraのカタログを発注。
どうやら俺の好みはKevin Devineの作風のようで、彼の更に過去のバンド、
Miracle of 86の作品なども取り寄せる。

<9月>
引き続きKevin Devine関連作品を調べては聴き続ける日々。
Pernice Brothers、Chris Von Sneidernらの久々の新譜に喜ぶ。
元Oranjulyの人がやっているParksというユニットの『Parks』が
めっちゃポップでこれも嬉しい帰還。
今回もジャケが酷いAlex Cameron『Miami Memory』(タイトルもどうなの?)、
内容は前作同様素晴らしくて安心。2019年、Jonathan Radoのプロデュース作品、
充実しまくり。

<10月>
Big Thiefの今年2枚目のアルバム『Two Hands』のレアな音作り、手触りに感動。
Angel Olsenの『All Mirrors』におけるJherek Bischoffのアレンジに惚れぼれ。
Clairo待望のアルバム『Immunity』の完璧さはどうだ。ロスタムのプロデュース、
半数の曲をShawn Everettがミックス、Daniel Haimも参加。嫌いなわけがない。
と、やはり女性ヴォーカルものに充実作多し。

<11月>
Jeff Lynne's ELO『From Out Of Nowhere』の、変わらぬ豊潤なメロディにため息。
Young Guvの『I & II』のポップな衝撃は、Lemon Twigsの登場時の感動に匹敵。
昨年末にとんでもない傑作アルバムをリリースしたThe Last Detailの
新作7inch「Places」が超絶傑作シャッフル木漏れ日ポップにしてロジャニコ的
転調をかますやつでもうっ!

<12月>
Tower渋谷で面出しされていたCity and Colourの『A Pill For Loneliness』を、
なんの期待もなく聴いていると、めっちゃ好みだということが判明。
10年以上前に1枚買ったことがあり、それ以来全然気にしていなかった自分を責める。
カナダでは出せば1位の圧倒的な存在感。例によって旧譜を集めまくる。
自分の10年前くらいのTwitterを読み返すのが楽しくて、最近すっかり忘れていた
June & The Exit Woundsとか、Kevin TihistaとかThe Grapes of Wrathとか
聴き返してみる。あぁ俺は好みが全然変わらないなあ、と改めて。

駆け足だけど、こんな音楽生活を送ってきたのだな。
自分用メモなのでリンクとか貼りません。

2017年7月23日日曜日

wilsonic works 73


今年に入って、2月に1回ブログを書いただけで、ずっと放置していた。
反省して、これからはもう少しコンスタントにブログを更新しようと思った。

あと、前にも書いたことだけど改めて。
ここ数年、自分の仕事報告だけに終始しているが、本来は
自分自身の備忘録として気に入った音楽や書籍や映画や人物などの
ことを書いていたので、そういう形に少し軌道修正もしたい。

とはいえ。
2017年も折り返したところで、2月のウルトラタワーのアルバム以降、
世に出た自分に関係のある音源などに関してまとめます。
で、まずはこれ。


Official髭男dism『レポート』(4月19日発売)

このアルバムに収録されている7曲のうち、僕が関わっているのは2曲。
「異端なスター」と「イコール」という曲だ。
この2曲は2016年にレコーディングされ、発表の機会を待っていたものだ。
「異端なスター」はライヴで披露される中、レコーディングしたものから
一部歌詞が変更となった。
発表するなら歌を録り直さねばならない。
ということで、アルバムの他の曲でタッグを組んでいるエンジニアの
井上うにさんと録り直し、ミックスもやり直すことになった。

なので、「異端なスター」は半分だけディレクター、
「イコール」は100%ディレクター、ということになる。

しかしOfficial髭男dism、曲も演奏もどんどん進化しているなー。
最新デジタル・シングル「Tell Me Baby / ブラザーズ」が7月21日に
リリースされたばかり→SpotifyApple MusicLINE MUSIC

音楽をいっぱい聴いて、バンド内外のミュージシャンから刺激を受け、
自分たちの音楽に還元していく。
何よりも、放たれる音から、音楽をする歓びが溢れているのがいい。
すげーことやっているのに、小難しく聴こえず、あくまでもポップ。
彼らには “バンドによるエンタテインメント” を極めてほしいと、心から思う。




2017年2月10日金曜日

wilsonic works 72


 今週2月8日、ウルトラタワーの新しいミニ・アルバム『灯火』が発売となった。
メジャー・デビュー以来、ずっと一緒にレコーディングしている彼ら、
今回も全面的にプロデュースに関わらせてもらった。

『灯火』、ウルトラタワーの最高傑作なんじゃないかと思う。
曲作りにじっくりと時間をかけることが出来、曲によっては
ライヴで曲を育てることも出来たことが功を奏している。
また、これまで作詞はギターの寺内、作曲はヴォーカル&ギターの大濱という
分業制を貫いてきた彼らだが、今回は1曲だけだが大濱が作詞している。
こういう新たな試みも、バンド内に刺激を与えているのだろう。

エンジニアはこれまたメジャー・デビューからずっとお世話になっている
mixmix佐藤雅彦、ドラムテックは前作に引き続き藤井寿光
気心知れたスタッフとの作業はスムーズ且つクリエイティヴ。
マンネリにならず、常に新しい視点や考え方を示してくれる
スタッフは、バンドにとって本当に心強いもの。
いろんな人と関わってみるのもいいけど、信頼出来るスタッフと
長く仕事を続けられるのもまた幸せなことだと思います最近特に。

昨年先行DLシングルとしてリリースされた『ファンファーレが聴こえる』
のMVはこちら。
3月にはリリース・ツアーもあります。
これは見逃さないほうがいいと思いますよ。

今回僕はアートワーク周りには関わっていないんだけど、アーティスト写真は
前回に引き続き中野敬久。中野さんはスピッツ『醒めない』タイミングの
写真もやってもらっている。
今の日本のフォトグラファーでいちばん信頼しているかもしれない。
いつも最高。


p.s.
今年に入って最初のブログ更新で、前回から3ヶ月以上開いてしまった。
なんかブログの書き方忘れちゃった。
最近はツイッターもRTしかしないしなー。
でも、書きたいことはいっぱいある。

今年の目標。
仕事と関係ない音楽や映画、書籍や日々考えていることなどを、
出来るだけブログに書く。
このブログ、始めた当初はそういう感じだったのに、ここ3年くらい、
自分の仕事のことしか書かない状態になっているからね。
ということで、今年はいろいろ書こうと思います。
ときどきチェックしてみてください。

2016年10月20日木曜日

wilsonic works 71


モノブライトのキャリア初となるセルフ・カヴァー・アルバム『VerSus』
10月12日にリリースされた。
今年4月のアルバム『Bright Ground Music』に続き、ディレクター及び
共同プロデュースで関わった。

デビューから10年という節目に、彼らがこれまで発表してきた楽曲が、
ライヴを経てどんな進化をしてきたか、を記録することを基本に
スタートしたこの企画。
僕は、カヴァーされた楽曲のオリジナル・レコーディングに立ち会っていない、
という自分の立場、立ち位置を逆手に取り、新鮮な耳で楽曲を聴き、
新しいアレンジの提言などさせてもらった。

オリジナルの枠組みを壊すことなく、そこに最新型のモノブライトを注入した、
現在の彼らの勢いとスキルが反映されたアルバムになっている。
収録曲「DANCING BABE」のMVはこちら

レコーディング・メンバーはドラムスにケンスケアオキ(SISTER JET)、
キーボードに村上奈津子(WONDERVER)という、最近のライヴでも
お馴染みの2人と、モノブライトの3人。

この5人によるレコ発ツアーが本日20日からスタートする。
題して “Bright VerSus Tour” 。
その名の通り、全国5箇所を対バン形式で回るという趣向。
詳細はこちらを参照のほど。

実は音楽制作に携わって今年で27年目にもなるが、こういった
セルフ・カヴァー・アルバムに関わったのは今回が初めて。

平沢進さんやスピッツで、単曲のリ・レコーディングなどはあったけど。

ここ最近日本ではちょっとセルフ・カヴァーが流行しているのかな。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのこれとか、175Rのこれとか。

アーティストによってセルフ・カヴァーに向かう動機や理由は様々だろう。
リリースから年月を経て、初出のときとは違うアプローチがしたい、とか、
技術やテクノロジーが進化した故に今ならこんなことが出来る、とか、
単純にオリジナル・ヴァージョンに不満があった、とか。

そして、受け取るファンも反応はそれぞれだと思う。
オリジナルがいちばん好き!という人もいれば、
新しく生まれ変わった音にワクワクさせられることもある。

以下、ちょっと個人的なことも含めて。

この種のいわゆるセルフ・カヴァーもので、僕の人生の中で
いちばん多く聴いたアルバムは、恐らく大滝詠一『DEBUT』(1978年)。
僕は、ここに収録された曲のいくつかに、オリジナル以上の輝きを見出した。

ちなみに。
便宜上このブログでもその言葉を使っているけど、
“セルフ・カヴァー” という用語は、日本でのみ通じる和製英語というか和製ターム。
しかも、本来はソングライターとして他人に提供した曲を作家本人がレコーディング
することを “セルフ・カヴァー” と呼んだのが始まりではなかったか。

今年リリースされて大きな話題となった大滝詠一の『DEBUT AGAIN』は、
その、本来日本で「セルフ・カヴァー」と呼ばれたものを集めた作品集。
ラッツ&スターや松田聖子、小泉今日子らに提供した楽曲の、
大滝本人による歌唱を収録している。

いろいろ胸に去来するものがあって、このアルバムは3月のリリース以来、
まだ1回しか聴いていない。

2016年10月8日土曜日

wilsonic works 70



前エントリからの続き。

今週は、10月5日に初の全国流通盤『omoide fight club』をリリースした、
ベランパレードとの経緯を。

プププランドを初めて観たのと同じ2014年のこと。
10月10日に新宿JAMのイヴェントを観に行くと、
宮崎から来たというこのバンドが出ていて、
やる曲やる曲みんなキャッチーなんで、ちょっとびっくりしながらライヴを観ていた。

1コーラス聴いたら、2番からは一緒にシンガロング出来る、
それくらい強烈に印象深いメロディと言葉。
そして自分たちの音楽を100%伝えようとする熱いパフォーマンス。

終演後手売りのCD-Rを購入した。
音源で改めて聴いても、曲の強さに恐れ入る。

地元が宮崎なので東京でのライヴは少なく、
その後観る機会がなかなか無かった。

年が明けて2015年の上旬、ライヴハウスでよく顔を合わせる
LUCKYHELLのスタッフと雑談していて、最近気になるバンドの
ことを話していたら、彼の口からベランパレードの名前が!
「去年観てすげーいいと思っていたんですよ!」と伝えると、
彼もびっくり。

その後、バンドが東京にライヴに来た際に挨拶したり、
少しずつ距離が縮まり、そうこうするうちにLUCKYHELLが
ベランパレードのアルバムをリリースすることになった。
件のスタッフから僕にお声がかかり、レコーディングを
お手伝いすることになった、という流れだ。

ベランパレードのアルバムでは、事前に準備する時間が結構あったのと、
トータルにプロデュースというオファーだったので、曲選び、
アレンジのチェックなど、初期段階からコミットした。

多くの曲はこれまでライヴで何回も演奏されていたものだが、
レコーディングするに当たり、改めてアレンジや言葉の載せ方などを
確認したり、あいまいだったところをクリアにしたり。

彼らにとって初めてのちゃんとしたレコーディング、しかも東京。
そしてなんかよくわからないけどプロデューサーとかいう人がいて、
あれこれと質問されたり、「こうしたら?」なんて提案される、という環境。
不安だったと思いますよ。
どこまで信用していいんだか、わからんもの。
僕が彼らの立場だったら、いろいろ疑ってかかる。

でもメンバーのみんなは、僕の言うことを真摯に受け止めて、
一生懸命頑張ってくれた。
結果、ベランパレードが今提示出来る最高のものが出来たと思う。
曲目も、ベスト・オブ・ベランパレードだしね。
全曲、抱きしめたくなるような曲ばかり。
ライヴでは全員参加の超アンセム、「ナイトウォーリー」のMVはこちら

レコーディングは普段からよく使用している祐天寺のSTUDIO MECH
エンジニアはこのスタジオ出身の英保雅裕さん。
彼の丁寧で適切なアドヴァイスが、どれだけ助けになったことか。
お世話になりました!

ということで、2014年に初めてライヴを観た2バンドと、
今年になって関わることになり、2週続けてリリースされて、
しかもお店によってはこんなふうに一緒に展開してもらえる、
そんなマジカルな経緯を2回にわたってお送りしました。
※写真はタワーレコード新宿店8F






























p.s.
それにしても、2014年はたくさんのライヴを観て、
自分にとって多くの重要なバンドに出会ったもんだ。
プププランド、ベランパレードでしょ、みるきーうぇいハラフロムヘル・・・。
このエントリを読むと、どうやら2014年が自分史上いちばん多くの
アーティストのライヴを観た年のようだ。
そして、今後これを更新することはおそらく無いだろう。

p.s. 2
そういえばプププランドもベランパレードも、僕が初めてライヴを
観たときからメンバーがひとり替わっていて、レコーディングでは
今回のアルバムが初参加、というのも共通していることに気がついた。
ただそれだけですけど。

p.s. 3
実は来週10月12日にも竹内が関わったアルバムがリリースされます。
See you sooooon!

2016年10月2日日曜日

wilsonic works 69


今週来週と、2週続けて自分が関わったアルバムがリリースされる。

9月28日に発売となった、プププランド『Wake Up & The Light My Fire』
10月5日に発売となる、ベランパレード『omoide fight club』

この2つのバンド、元々僕がライヴで見かけて気になっていて、
つまり僕自身がそのバンドのファンとなったことがきっかけで、
今回仕事としてご一緒出来た、という経緯が似ているのだ。
その辺のことをブログに、と。

まず、今回のエントリではプププランドに関して。

神戸在住のこのバンドのことを知ったのは、メモによると
2014年の6月10日、渋谷LUSHでのイヴェント、Beat Happening!にて。
軽く衝撃を受けた。

このときから既に出囃子がよしだたくろう(吉田拓郎)の「結婚しようよ」
だったかどうかはもう覚えていない。多分そうだったはず。なんだそのセンス。

「ミスター・ムーンライト」というタイトルの曲は、ビートルズ・オマージュかと
思いきや、歌詞は平尾昌章「星はなんでも知っている」を下敷きにしていたり、
フォークロック的な佇まいで「おっぱい」というタイトルの曲を演奏するという、
某バンドのアマチュア時代のステージを彷彿させる場面があったり、
かたやチャック・ベリー直系のロックンロール・ナンバーあり、
いやはや個人的に興味をそそられる要素満載で、一気に気になるバンドとなった。

その日は会場限定のCD『BOYS IN THE BAND』を購入して帰宅。
その音源を繰り返し聴いた。

翌7月に大阪のサーキット・イヴェント『見放題 2014』でもライヴを観て、
すっかりこのバンドのファンになってしまった。
その後、東京でのライヴなどを何回か観るうち、自分の中で確信した。

「このバンド、俺と一緒にレコーディングしたらきっともっと良くなるはず」

いやあの、妄想ですよ、完全に。
でも確信しちゃったんで、彼らが所属するエキセントリック・レコーズの
はいからさんにアポ取って会いに行った。
関西と東京を忙しく往復する中、わざわざお時間を割いてもらった。
僕はときどき、いても経ってもいられなくなってこういう行動を取ることがある。

peridotsがレコード会社ともマネージメントとも契約を終了した、
という話を聞いたとき、なんでもいいから協力したい、と思い、
伝を辿って本人と話をした。そのことも含めた、僕とperidotsの
これまでのことを書いたエントリはこちら

初めてandymoriの音源を聴いて、うわーすげー才能出てきちゃった、と思い、
プロデューサーであるYouth Recordsの庄司さんの連絡先を調べ、
いきなり会いに行き、いかにandymoriが素晴らしいかを
一方的にまくしたててしまったこともある。

peridotsとはそれから数年後に一緒に仕事をすることになった。
andymoriとは特に何もないまま、彼らは解散してしまった。

プププランドとは、嬉しいことに今回のアルバムのタイミングで
一緒にレコーディング出来ることになった。

アルバム・トータルのディレクターやプロデュースではなく、
収録曲の半分くらいのヴォーカル・ディレクション、
数曲のコーラス・ディレクションをお手伝いした形。

彼らのレコーディングは、とにかくみんな楽しそうなのが素晴らしい。
前向きにいろんなことを試し、みんなが遠慮せずに発言する。
今回から新たに加入した谷くんのアプローチも、レコーディングを
活性化させた要因のひとつだったのだろう。
これまで自分たちだけでレコーディングしてきたノウハウもあり、
判断が早く、サクサク進むレコーディングにすっかり感心した。

そういう中僕は、少し時間をかけてじっくりやることの効能、
みたいなものを提示してみたつもり。具体的にここには書かないけど。
多分、それなりに届いたはず。

アルバムのレコーディングは下北沢のhmc studioで行った。
LOST IN TIMEのレコーディングでスタジオを使用したことは
あったのだが、エンジニアの池田洋さんとは初のお手合わせ。
ドラムテックで参加の佐藤謙介さん含めて、新しい出会いに感謝。

そんなわけで、プププランド1年10ヶ月ぶりのフル・アルバム、
『Wake Up & The Light My Fire』は、狂熱のダンス・ナンバー、
叙情的なカントリー・ソング、トロピカルなサマー・チューン、
ヘヴィなギターが炸裂するオルタナ・ロックなどなど含む全9曲収録。
ヴァラエティに富みながらも、人懐こいメロディと
つい口ずさみたくなる印象的な歌詞が次々と繰り出される充実盤。

アルバムのオープニングを飾る「MUSIC」(なんとも堂々たるタイトル!)
のMVはこちら

アルバム制作の経緯などを語り、僕のことにも少し
言及してくれているインタヴューはこちら

10月1日の神戸からリリースツアーもスタート。
インストア含め、全国を回るので、ライヴもぜひとも。
スケジュールはこちらでチェックのほどを。

ということで秋の竹内祭、第1弾プププランドでした。
次週はペランパレードです。
See you soon.