ここ2週間ほど奥歯に痛みがあって。
でもかかりつけの歯医者は「しばらく様子見ましょう」
と、薬もくれない。
歯が痛いと、四六時中その痛みの辺りのことが気になり、
話や作業をしていても集中力が続かない。
僕は基本的にCDとかその音楽を初めて聴くときは、
途中で止めたり飛ばしたりしない。
1曲目から最後まで通して聴く。
どんなに嫌いな音楽でも、無理して最後まで聴く。
人生は短いというのに、なんでそんなある意味「無駄」
なことをするのかというと、前向きな意味では、
もしかしたら最後の曲で素晴らしいものに出逢えるかも
しれない、という淡い淡い期待。
あとは、その音楽を作るのに携わった人たちが、多分
一生懸命多くの人に聴いてもらおうと思って頑張った
のだろうから、僕も頑張って聴きます、という同業者
への「義務」。
なんか、そうしないと僕が携わったものもちゃんと聴いて
もらえないかもしれない、なんて思っちゃうんですよ。
ところが。
昨日新宿の街を歩きながらヘッドフォンでとあるアルバムを
聴いていたところ、4曲目で「もう無理」と、ヘッドフォンを
外した。とにかく不快で耐えられなかったのだ。
きっと、歯が痛いことも関係していたんだと思うけど、
こんなこと5年ぶりくらい。
しかもそのアルバム、新譜のくせに3枚組の大作で、
この先まだまだ長い、という事実も歯痛の僕をめげさせた要因。
それがなんていうアーティストのなんていうアルバムかは
特に書く必要もないと思いますが、悔しいので昨日の夜と
今朝、続きを少しずつ聴いて、一応最後まで聴きました。
結果、やっぱり僕にとっては今現在特に必要な音楽では
ありませんでしたし、最後に素晴らしい曲もいませんでした。
そして今日も歯は疼く。
なんだかなー。