2009年8月15日土曜日

SUMMER SONIC 09 vol. 3


89日(日)

andymori (Sonic)

Cancer Bats (Mountain)

Tame Impala (Sonic)

Mutemath (Marine)

The Temper Trap (Sonic)

Grizzly Bear (Sonic)

The Vaselines (Sonic)

Teenage Fanclub (Sonic)

Sonic Youth (Sonic)

The Flaming Lips (Sonic)


基本ずっとソニック。

ウイルソニックがサマーソニックに行ってソニックステージで

ソニックユースはじめいろいろ観た、つまり「ソニック祭」っちゅうことです。


andymoriは今本当に大好きな日本のロックバンド。

初めて彼らの音楽を聴いたときは本当にビックリした。

こういう音楽が湧き出てくるのって、どういう頭の構造なんだろう?

それが全くわからなくて、もうシビレちゃったわけですよ。

ライヴは何回か観てきましたが、この日の彼らはとても丁寧なステージ。

まあ、丁寧といっても彼らなりに、ですけどね(笑)。

あー、僕はもし今20代だったらandymoriになりたい(笑)!


The Temper Trapは日本のCDショップでも結構展開されている

オーストラリア出身の有望株ですが(あ、Tame Impalaもオーストラリアだ。

前日のLenkaも含め、豪州アーティスト結構観てた)、ライヴもよく出来ていて、

将来性大いにあり、と思いました。ライヴでの高揚感をいかに効果的に

作り出すか、ということに意識的だし、もちろんベーシックな技術もしっかりしている。

ライヴ観て、CDもう1回ちゃんと聴かなきゃ、と思ったアーティストです。


Grizzly Bearはしっかりしていたなー。ある意味予想通り。

Two Weeks」の名曲っぷりもライヴでしっかり再現されていた。

ドラマー張り切りすぎてスネアぶっ壊してオロオロするという

ハプニングもあったが、「スゴイことをサラリとやってのける」という感じが

低温ヤケドになりそうなステージでした。


Vaselines人気ありましたねー。

ここからはステージが進むごとに客も増えて大変です。


ちなみに今回のサマソニで僕が買ったTシャツは、

Grizzly BearTeenage FanclubJenny Lewis

買いたくても買えなかったのがVaselinesThe Flaming Lips

悔しいなー。VaselinsのピンクのT、欲しかったなー。


Teenage Fanclubは枯れてましたねー。

というか、彼らのギターが歪んでいた時代っていうのが、

彼らにとって特殊な時期だったのであって、そのイメージが

鮮烈だった故に今の姿を「枯れて」いると云いたくなるだけなのかも。

彼らはある意味ずーっとwannabe The Byrdsなバンドだったのじゃないか、と。


えーと、この時点で3日間の疲れがどっと僕を襲ってきたので、

1Fのカフェに避難し、言葉通りのコーヒーブレイク。

Sonic Youthの後半から復帰し、その変わらぬ轟音ぶりにクラクラし、

最後のサーストンとリーのギター馬鹿対決に大笑いした。


そしてThe Flaming Lipsです。恥ずかしながら初体験です。

45歳の男としては相当頑張って前方に行き、もみくちゃ汗だくになりながら楽しんだ。

だってさー、1曲目から「Race For The Prize」ですよ(狂)。

しかも1曲目の前の呼び出しはもちろんのこと、ステージの転換時から

ずーっとパフォーマンスは続いていて、その上での1曲目ですからね。

その時点で既に最高潮なのです。

The Flaming Lipsのステージは、今年観たOf Montrealともベクトルが似ている。

それは「これがこうなったら面白いだろうなー、楽しいだろうなー」

という妄想を具現化している点。

妄想とは非日常である。

コンサートとは「ハレ」である。

これまた同じく今年観たAkron/Familyのステージに感じた「祭礼」的

雰囲気も彼らのステージには漂っていた。

圧倒的な多幸感。

帰りに僕の横を通った人が「みんな笑顔だね」って言っていたのが印象的。

今秋発売されるニュー・アルバムも相当楽しみですねー。


The Flaming Lipsの裏(?)だったビヨンセのステージも、

もしかしたら相当の「非日常」感を出していたのかもしれないなー。


という3日間でした。

疲れましたねー。

楽しかったねー。

思わぬ掘り出し物とか、偶然の発見とか、価値観の転換とか、

書いていないこともいくつかあって。

あと、多くの知人とも会えて、会話が出来て。

全く仕事抜きでこういった大型フェスに身を投じる、

というのも初の体験だったことにふと気付きましたが、

だからこんなに虚心に楽しめたのかー。