2015年7月2日木曜日
wilsonic works 50
2015年も後半に突入。
今週7月1日にスピッツのライヴ映像作品(DVD & Blu-ray)、
『JAMBOREE 3 “小さな生き物”』が発売された。
ライヴ映像作品に “JAMBOREE”の名を冠するのは、
2001年の編集盤『ジャンボリー・デラックス』以来。
『3』の前、『JAMBOREE 2』に至っては1999年だ。
16年振りのシリーズ第3弾、というわけだ。
“JAMBOREEシリーズ” がどんな意味合いを持つのか、厳密な定義は
特に無いのだが、なんとなく “ホール公演の映像作品” なのかな、と思っている。
ここ数作のスピッツの映像商品は、スペシャルなアリーナ公演を中心としたもの
が続いていたので、タイトルもスペシャルなものとなっていたが、
今回は1アルバムのツアーの中の1日を切り取ったもの。
スピッツがアルバムのリリース毎に行っている、
全国くまなく回るステージをパッケージングした、という形。
それが、『JAMBOREE 3』というタイトルを呼んだのだろう。
そして本作品は、ホール公演としては初めて本編を全編収録している。
これまで、アリーナ公演で同趣向はあったが、ホールでは今回が初。
「SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-2014 “小さな生き物” 」と
題された、全53本に及ぶツアーの1日がしっかりと記録されている。
2014年2月18日、火曜日。
大宮ソニックシティ。
ツアー中盤の25本目。
大宮でしか観られないアレも、遂に収録。
この映像で、スピッツのレギュラーなホール公演がどういうものか、
わかっていただけると思う。
メンバーの佇まい、ステージ美術、照明、曲順のあり方、などなど。
派手な演出や煽りの類いとは無縁だが、
どれもが本当によく考えられており、練られている。
決して保守的になることなく、新しい要素、サプライズなども潜んでいる。
このツアーで僕は恐らく全国で20本くらいを観ているはずだが、
全く飽きることは無かったし、古くから知っているはずの曲の、
新たな魅力に気付いたりすることもあった。
そして、ホール・コンサート特有の、親密な雰囲気。
この距離感。
スピッツが、なぜある時期まで、頑に武道館などのキャパの大きい会場で
コンサートを行わず、ホールでの公演にこだわっていたのか、
この映像を観てもらえると少しわかってもらえるのではないだろうか。
武道館を拒んでいたのは、ちょっと違う意味もあるんだけどね。
ともあれ。
大変お待たせいたしました。
スピッツ、本当に久しぶりのフィジカル・リリースです。
なんと、アルバム『小さな生き物』以来なので、約22ヶ月ぶり
(『放浪隼純情双六』は再発なので、新作としては)。
じっくり、何回も楽しんでいただけたら幸いです。
p.s.
劇場公開のみの映画『スピッツ 横浜サンセット2013 -劇場版-』は、
8月末から9月上旬の横浜ブルク13での最終上映に向けて、
現在アンコール、追加上映継続中です。
お見逃しの方、もう一度観たい、という方は、この機会に是非。
詳細はこちらをご覧ください。
p.s. 2
wilsonicという屋号を名乗ってもうすぐ6年。
携わった作品がこのDVD & Blu-rayで50となった。
ちょっとだけ感慨深い。
もう少し頑張ろうと思った。