2012年11月24日土曜日

wilsonic works 24


今週11月21日に、僕がプロデュースで関わった
ミニ・アルバムが2枚リリースされました。
今日と明日で、その2枚をご紹介しようと思います。

まずは、8月にリリースされた「ナツ盤」こと『ゆらめき☆ロマンティック』
続く、東京カランコロンのメジャー第2弾となる『きらめき☆ドラマティック』

前作が女性ヴォーカル「せんせい」をメインにフィーチュアしたのに対し、
今回は男性ヴォーカルの「いちろー」がメイン。
前作同様、収録曲は5トラック、4曲がオリジナルで1曲がカヴァー。

オリジナル4曲は、充実してた前作に負けず劣らずの
キャッチーにして彼らならではのアイディアとオリジナリティが
これでもかとばかりに詰め込まれている。
新しい試みも多く、東京カランコロンの曲作りの引き出しの
豊富さにはいつも本当にびっくりさせられている。

リード曲「サヨナラ バイバイ マルチーズ」は、6/8拍子
(いわゆるハチロク)のロッカバラード。
ハチロクの曲を推し曲にするっていうのも昨今なかなか
勇気の要ることなんだけど、これがまたいい曲なんだ。
Elvis Woodstockことリリー・フランキーさんが書き下ろしてくれた
歌詞の切なくやるせない男の哀感を、いちろーが見事に歌い上げる。
冒頭と最後は、いちろー、せんせい、おいたんの3人の
ア・カペラ・コーラスという試みもいい仕上がり。

そうそう、この歌詞を最初にいただいたとき、僕は高校生の
ときに何度も何度も聴いていた、加川良の「偶成」という曲の
ことを思い出した。
失恋したときにこの曲を聴くと、ずーっと立ち直れないし、
誰のことも信じられなくなる、そんな名曲w。
『親愛なるQに捧ぐ』という、1972年のアルバムに入っています。

つまり、それと同等の "男のナルシスティックなネガティヴさ" が
「サヨナラ バイバイ マルチーズ」の歌詞には描かれていて、
ちょっと感情移入しちゃった、ということ。
20代の頃の自分自身の失恋体験を久々に思い出したり(恥)。

その他、タイトルとは裏腹にめちゃくちゃアッパーな
「フォークダンスが踊れない」、流れるようなメロディと、
よーく聴くとみんながかなりすごい演奏をしていることがわかる
「冬part2」、せんせいも出演するテレビ朝日、
『"ドラマ"ガールズトーク**十人のシスターたち**』のテーマソング
「ロンリーナイト・フォーリンラブ」(この曲は可哀そうで健気?な
女の子が主人公)と、カランコロンのいろんなタイプの曲が詰まっている。

そして今回のカヴァーは「フユ盤」ということで、
カズンの1995年の大ヒット曲「冬のファンタジー」。
前作でカヴァーした渡辺満里奈の「うれしい予感」は、
轟音ギターで覆われたシューゲイザー風味でしたが、
今回はそれとは打って変わったアコースティックなスタジオ・ライヴ風味。
この曲のアレンジには、ある曲へのちょっとしたオマージュが
入っているので、気づいた方はニヤリとしてください。

今年既に2曲入りシングル1枚、5曲入りの
ミニ・アルバムを2枚リリースした東京カランコロン。
実はその後もどんどんすごい勢いでレコーディングしております。
なんか今年、ずーっと彼らと一緒にレコーディングしてる
ような気がするなあ・・・。

次なる作品も乞うご期待!

ということで明日は11月21日に発売されたもう1枚の
竹内関連作品、READ ALOUDの『A』に関してのブログを
アップする予定。
2日連続更新なんて、ホントに出来るのか?