2013年3月8日金曜日
wilsonic works 29
今週3月6日、99RadioServiceの3枚目のシングル、「STAR」が発売された。
前作「BYE×BYE」に続き、プロデューサーとして関わった。
発売日にタワーレコード新宿店に行き、「STAR」初回盤を購入してきた。
僕は、自分が関わったアイテムを発売週に1枚買うようにしている。
これは、フリーランスになってからの癖というか、決まりごと。
一種の願掛けに近い。
もうひとつ、決まりごとというか、自分が関わったアイテムが
発売される週に心がけていることがある。
それは、「他アーティストの同種アイテムを購入しない」ということ。
今週を例にすると。
今週は99RadioServiceの「STAR」という、
僕がプロデュースした"シングル" が発売された。
なので僕は今週は、他のアーティストの "シングル" は買わない。
その日タワーレコード新宿店で僕が買った他のアイテムは、
ONE OK ROCKの "アルバム" と、BUMP OF CHICKENの "Blu-ray" と、
KEYTALKの "アルバム" と、ゲスの極み乙女。の "ミニ・アルバム"。
当日タワレコで、たまたまお店に挨拶回りに来ていた
クリープハイプのメンバーに遭遇した。
彼らのニュー・シングル「社会の窓」は非常に意欲的な
傑作なので是非とも購入したいところなんだが、今週は買わない。
来週月曜日以降、つまり発売週のチャートに影響しない
期間になったら買う。
たった1枚だろうが、チャートやら店頭実績として、
僕の関わったアーティストに不利になることはしない。
これは、メーカー・ディレクター時代からやっていること。
今どきチャートとか意味ないでしょ、とか
初週のチャートよりもロングセラーを目指すべきでしょ、
という気もしないでもないが、これはもう半ば儀式みたいなもの。
僕の毎日にはこういう決めごと、儀式、ゲンかつぎがいっぱいある。
スタジオではご飯食べない、とか。
ライヴを観るときは酒を呑まない、とか。
これらはまたいずれブログで書くことがあるかも。
あ、最後に99RadioServiceに戻って。
前作「BYE × BYE」、今回の「STAR」、共に表題曲の作詞者名は
「竹平太」となっている。
これは、wilsonic竹内の「竹」、Ko-heyの「平」、Ko-taの「太」で
構成されたユニット名。
つまり、3人共作であーだこーだと歌詞を作っているのです。
Ko-taのユニークでオリジナルな言葉遣い。
Ko-heyの鮮やかなイメージの換気力。
それらを僕が俯瞰で見て、バランス取って落とし込んで行く。
なんか昔のブリル・ビルディングの作家チームって、
こんな感じだったんじゃないか?って思いながら、
今回も曲作りに関わらせてもらった。
タイトル曲「STAR」は、日本テレビ系アニメ「ちはやふる2」の
オープニング・テーマとして現在OA中。
メンバーの個性がちゃんと反映されているMVはこちら。
今、彼らは佐藤雅彦さんと一緒にアルバムを制作している。
スケジュールやらいろいろあって、そこには僕は
参加出来ていないんだけど、メンバーのツイートからは
確信ある音が聴こえてくる。
素晴らしいアルバムの完成を楽しみにしています。