2011年6月5日日曜日

I Was Born To ...


最近聴いて気に入った曲のタイトルに共通した表現があったので、
それについて少し。

そしてもう1曲は、The Elected「Born To Love You」。

両方とも僕が愛してやまない激甘なメロディが炸裂する
ドリーミー・ポップなわけですが、激甘なのも理解できる
このタイトル。

彼女を愛するために僕は生まれてきたんだ。
君を愛するためにこの世に生を受けたんだよ。

うひゃー(赤面)。

このタイプのタイトルで日本で最も有名なのは、
これまで複数のCMに起用されている、
Freddie Mercuryの「I Was Born To Love You」だろう。
フレディのあの圧倒的な声で歌われる、
「あんたを愛するために生まれてきたのよ!」は、性差を
超越した響きがあるわけです今となっては。

あと、こういう恋愛シチュエイションだけじゃなくて、
欧米のヒット曲には「○○するために生まれてきた」
というタイトルが非常に多い。

超有名曲でいえば、
Born To Run / Bruce Springsteen
Born To Be Wild / Steppenwolf
Born To Boogie / T. Rex
あたり。

その他、Johnny Cashの曲で、The Everly Brothersもカヴァーしてる
「Born To Lose」、The Byrdsの「Born To Rock And Roll」とか、
The Ronettesの「Born To Be Together」、Dave Edmundsや
DionがカヴァーしたThe Chordettesの「Born To Be With You」とか、
ホントにきりがない。

こういう言い回しの背景には、宗教的な側面もあるのだろう。
人は、ある使命を持って生まれてくるのだ、という概念。
あまり宗教に明るくないのでこれ以上書きませんが、
そういう運命論的な考え方の相違なのか、このような
表現は日本の曲のタイトルではなかなか見当たらない。
僕の知っている中で最もこれらに近い日本語の曲は、
カーネーションの「恋するためにぼくは生まれてきたんだ」
かな。
そして、このタイトルに目的語がないことが、非常に
日本的なのではないか、なんてことを思ったり。

あと、単純に英語で「Born To ○○」って云うのと、
日本語で「○○をするために僕は生まれてきた」
では、文字数が圧倒的に多くなっちゃって、
タイトルとしてキャッチーじゃないんだよなきっと。

「ワイルドで行こう」って、素晴らしい邦題だな。
「明日なき暴走」もね。

えーっと、あまりにブログを放置しすぎて文章の書き方を
忘れていますが、少なくとも僕はBorn To Writeという
タイプの人間ではないのだな、ということがわかりました。

ところで、冒頭に紹介したIvan & Alyoshaと、
The Electedに関してなんの詳しい紹介もしておりませんが、
共に本当に素晴らしい音楽なので、このエントリの頭にある
ハイパーリンクからチェックしてみてください。

Ivan & Alyoshaは、ロシア人みたいな名前ですが、アメリカ
はシアトルのバンド。現在は4人で活動しているようです。
Fleet Foxes(新作良かったなー)なんかにも通じるフォーキー
なハーモニー・ポップを聴かせる人たちです。

The Electedは、現在活動休止中であるRilo Kiley
Blake Sennettによる別ユニット。
ちょっとトロピカルな匂いのする、ユルくて甘いドリーミーな
フォークロックを奏でています。
大傑作である前作以来5年ぶり待望の2nd『Bury Me In My Rings』
リリースしたばかり。

というわけで、今日からは少し心を入れ替えて、もう少しマメに
ブログを更新しようと思います。
書きとめておきたいたいことはいっぱいあるんですけどねー。