とってもびっくりした。
ヘッドフォンから流れてきたのは紛れもなく
RGMサウンドだったから。
僕は今年リリースしたばかりの女性シンガーの
アルバムを聴いていたはずなのに。
という奇妙な体験をさっきしたばかり。
あまりに驚いて電車をひと駅乗り過ごしてしまった。
『Catching A Tiger』というアルバム。
先月UKでリリースされたばかりの彼女の1stアルバムで、
UK総合チャートで22位初登場と健闘している。
そしてRGMサウンドというのは、UKの伝説的
インディペンデント・プロデューサーである
Joe Meekのフル・ネーム、Robert George Meek
の頭文字から取られた、彼の(60年代前半の)
サウンドを表す言葉。
問題なのはアルバム6曲目の「Stranger」という曲。
それまで、「あー、この娘いい声してんなー」なんて
暢気に聴いていたんだが、この曲のイントロが始まって
さあびっくり。
これなんだっけ?
あ、「Totem Pole」だ。
Peter Jay & The Jaywalkersの。
The Honeycombsのヴァージョンじゃなくて。
あとなんだろ?
Pamela Blueの「My Friends Bobby」も
入っているのかなー?
なんてことをボーっと考えていて乗り過ごしたわけです。
で、家に帰ってCDのブックレットを確かめると、ちゃんと
Peter Jayの楽曲をサンプリングしている旨、記されてました。
そして、作曲クレジットの一人に "Robert Meek" の名前も。
しかし、アルバムのその他の曲にジョー・ミークへの
愛を確認できる曲は見当たらない。
強いて云えば、4曲目「Bully」のマッドなパンニングあたりか?
ちなみに4曲目も6曲目も同じプロデューサーの仕業でして、
Bill Reynoldsなのでした。いやはや。
つまり、シンガーもプロデューサーもアメリカ人。
そんなチームがジョー・ミークをサンプリングした
曲をUKでリリースした、と。
これは一体なんなんだろう?
実は今日の昼間、Twitter上でジョー・ミーク談義を
した人と、リアルに話をしてきたばかりで、余計に
そのシンクロニシティに驚いている。
勝手に俺の中でキテるぞジョー。
ミークとは全く関係ない(と思われます)。
話、戻して。
先日のCRTで話したことともカブるんですが、
久々に?ジョー・ミークの名前がクローズ・アップされた。
その映画のエンディング・テーマを歌ったのが
曲はThe Driftersで有名なバカラックの「Please Stay」。
ヴァージョンを下敷きにカヴァーした。
映画自体は正直???だったんですが、この
エンディングは泣けた。いいカヴァーだった。
このDuffy sings Joe Meekとも云える事実が、
今回のLissieの暴挙!に繋がっている・・・のかも・・・?
これでは「推論」にもなっていないけどね。
それにつけても。
こうやってブログやTwitterにジョー・ミーク関連の
ことを書いてみても、日本では文献なり音源なりが
なかなか容易に入手できない環境にあるのが
非常にもどかしい。
ベーシックな評価すら出来上がっていないもんなー。
とりあえずとっても驚いたんで急遽のブログ更新。
イリーガルなリンクは貼らないので親切ではないかと
思いますが、ご興味をお持ちになったら
どうぞぜひともRGMの深い森へ・・・。
p.s.
ちなみに、僕が何故Lissieのアルバムを購入したか
というと、チャートインした事実があって、ちょっと調べたら
先のBill Reynoldsとか、Ed Harcourtらがプロデュースに
参加していることを知ったからです。
エドさん、大好きなんですよ。
ニュー・アルバムが出たばかりで、UK amazonに
オーダーしたんだけど、まだ届かない!
オフィシャルから頼み直そうかなあ・・・。