2014年2月11日火曜日
my favorite albums and EPs 2013
ここ数年、とにかく記憶力が落ちてきているので、
片っ端からメモをするようにしている。
レコーディング日誌、読んだ本、観た映画、聴いた音楽。
ひと言でもいいから、何かしらメモしている。
年が明けてから、去年の音楽メモノートを読み返してみて、
気に入っていたのに忘れていたものとかやっぱりあって。
で、聴き返してみるとやっぱり良くて、なんてことを繰り返していた。
という作業の果てに、去年聴いた音楽の中で、驚いたもの、
ヤバいと思ったもの、大好きなもの、などのリストが出来た。
以下、2013年に聴いた新譜(一部2013年以前のアルバムも含む)で、
僕のお気に入り盤を、アーティスト名とタイトルだけ列挙。
アルバム・タイトル部分には、リーガルに試聴出来るサイトへの
リンクを埋め込んでおいたので、気になる向きはクリックを。
リンク切れとか間違いがあったらごめんなさい。
そういう場合は各自調べてください(無責任)。
超有名盤からマニアックなものまで分け隔てなく119枚。
ちなみに順番は基本聴いた順番。
なので最初のほうは2012年リリースものが多い。
2013年wilsonic竹内お気に入り音楽:洋楽編
Various Artists "Girls Soundtrack Volume 1"
Minta & The Brook Trout "Olympia"
Christopher Owens "Lysandre"
Stereo Venus "Close to the Sun"
The Vow "For a Dreamer"
Henry Clay People "Twenty-Five for the Rest of Our Lives"
Jules Shear & Pal Shazar "Shear / Shazar"
Race Horses "Furniture"
Everything Everything "Arc"
Villagers "{Awayland}"
Frontier Ruckus "Eternity of Dimming"
Adam Green & Binki Shapiro "Adam Green & Binki Shapiro"
My Bloody Valentine "MBV"
Spinto Band "Cool Cocoon"
Biffy Clyro "Opposite"
Aaron Neville "My True Story"
Pure Love "Anthems"
Laneway "Turn Your Love Up"
Skyways Are Highways "Let Them Run Wild"
Rosie Thomas "If Songs Could Be Held"
Ra Ra Riot "Beta Love"
Stephen Lawrenson "Obscuriosity"
A Fragile Tomorrow "Be Nice Be Careful"
Goran Bregovic "Champagne For Gypsies"
The Lighthouse and the Whaler "This is an Adventure"
Hey Ocean! "Is"
Young Dreams "Between Places"
Ed Harcourt "Back Into the Woods"
Laura Mvula "Sing to the Moon"
David Bowie "The Next Day"
Liam Hayes "A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan lll"
Kacey Musgraves "Same Trailer Different Park"
Josh Rouse "The Happiness Waltz"
The Strokes "Comedown Machine"
The Men "New Moon"
The Virgins "Strike Gently"
Screaming Maldini "Screaming Maldini"
Snowblind Traveler "Lost on the North Hills"
The Milk Carton Kids "The Ash & Clay"
Bob Evans "Familiar Stranger"
The Grapes of Wrath "High Road"
OMD "English Electric"
Wavves "Afraid of Heights"
Dawes "Stories Don't End"
Various Artists "The Music Is You: A Tribute to John Denver"
Bill Ryder-Jones "A Bad Wind Blows in My Heart"
Allison Weiss "Say What You Mean"
Phoenix "Bankrupt!"
Hem "Departure & Farewell"
Annuals "Time Stamp"
Young Statues "Age isn't Ours"
Readymade Breakup "Classic Single"
Mikal Cronin "MCII"
Phosphorescent "Muchacho"
The Last Bison "Inheritance"
Telekinesis "Dormarion"
The Boy Least Likely To "The Great Perhaps"
Souvenir Stand "Days"
The Leisure Society "Alone Aboard The Ark"
Van Dyke Parks "Songs Cycled"
Vampire Weekend "Modern Vampire of the City"
Cold War Kids "Dear Miss Lonely Hearts"
Daft Punk "Random Access Memories"
The Pastels "Slow Summits"
Attic Lights "Super Deluxe"
Various Artists "Drink a Toast to Innocence: A Tribute to Lite Rock"
Future Bible Heroes "Partygoing"
Lily & Madeleine "The Weight of the Globe"
Surfer Blood "Pythons"
Kodaline "In a Perfect World"
Bastille "Bad Blood"
Imagine Dragons "Night Visions"
And So I Watch You From Afar "All Hail Bright Futures"
Jim Guthrie "Takes Time"
Mowgli's "Waiting For the Dawn"
Lorna "Heart of Wire"
Zaz "Recto Verso"
Bombadil "Metrics of Affection"
The Love Language "Ruby Red"
Jay Z "Magna Carta Holy Grail"
Alex Bleeker & The Francis "How Far Away"
yOya "Go North"
Andrew Belle "Black Bear"
Carly Ritter "Carly Ritter"
Dent May "Warm Blanket"
Okkervil River "Silver Gymnasium"
Franz Ferdinand "Right Thoughts, Right Words, Right Action"
Babyshambles "Sequel to the Prequel"
The 1975 "The 1975"
The Stepkids "Troubadour"
Kakkmaddafakka "Six Months is a Long Time"
Someone Still Loves You Boris Yeltsin "Fly by Wire"
The Nines "The Nines"
The Strypes "Snapshot"
Sebadoh "Defend Yourself"
Chvrches "The Bones of What You Believe"
Said The Whale "Hawaii"
Prefab Sprout "Crimson/Red"
Grouplove "Spreading Rumours"
San Fermin "Sonsick"
Laura Veirs "Warp & Weft"
The Fratellis "We Need Medicine"
Cults "Static"
Lily & Madeleine "Lily & Madeleine"
Omar Souleyman "Wenu Wenu"
James Blunt "Moon Landing"
Avett Brothers "Magpie &The Dandelion"
Lucius "Wildewoman"
Agony Aunts "Big Cinnamon"
Atlas Genius "When It Was Now"
Autumn Defense "Fifth"
American Authors "American Authors EP"
One Direction "Midnight Memories"
EMINEM "The Marshall Mathers LP2"
And The Professors "Our Postmortem"
The Chevin "Borderline"
The Royal Concept "Goldrushed"
Nova & The Experience "Make Believe Games"
Matt Duncan "Soft Times"
ということでここまでチェックいただいた方はお疲れさまでした。
近々邦楽編(そっちはもっと数が少ない)もやります。
2014年2月10日月曜日
wilsonic 2013 annual report
2014年ももう2月半ばになろうとしていますが、
まだ昨年の総括をしていなかったので取り急ぎ覚え書き。
まず、本業に関して。
その壱:2013年にリリースされた、竹内が関わった作品
(括弧内は役割&肩書き)
02月 東京カランコロン album『We are 東京カランコロン』(producer)
03月 99RadioService single「STAR」(producer, 共作詞)
04月 LOST IN TIME album『( ) トラスト オーバー サーティ』(2曲co-producer)
04月 SAKANAMON single 「シグナルマン」(producer)
05月 スピッツ single 「さらさら / 僕はきっと旅に出る」(director)
06月 ザ・プーチンズ album『ぷりぷり』(producer)
06月 READ ALOUD mini album 『無花果』(co-producer)
08月 SAKANAMON single 「花色の美少女」(producer)
09月 スピッツ album 『小さな生き物』(director)
12月 スピッツ live dvd 『放浪隼純情双六 Live 2000-2003』[reissue](director)
前半にリリースが密集していて、後半はスカスカですな。
2012年の12月から2013年6月まで、断続的に続いていた
スピッツ『小さな生き物』のレコーディングが終わると、
その後のスケジュールが全く入っていなくて呆然とした。
独立してから一度も営業活動をしてこなかったのだが、
これはまずい、と自分の資料を作り、
久々の人、改めましての人、初めましての人、に会った。
7月から9月にかけて。
それが実際の仕事に繋がるかどうかは置いておいて、
人と会って話すのは楽しいなあ、と素直に思った。
音楽制作の現場だけの狭い世界だけで生きていても
広がりがないということを(当たり前なんだけど)
改めて感じた年だった。
あと、2012年は年間6アーティストと関わったが、2013年は7アーティスト。
最高記録かもしれない。
その弐:2013年に購入した音楽
洋楽:909アイテム
邦楽:191アイテム
2012年、洋楽の購入がまた1000を超えたので、
2013年前半は購入を控えていた。
その結果、なんとか3桁で収まった。
邦楽は2012年とほぼ同じくらいの数。
これに加えて50枚くらいのサンプル盤を聴いた。
所持しているCDやシングルやLPの総数が
数えられなくなってもう10年くらい経つ。
恐らく3万枚には届いていないと思うのだが、
そろそろ断捨離しても良いのではないか、
と考えるようになった。
が、処分したら負けだ、というようなよくわからない
意地のようなものもあり、この1年ずっと迷っている。
とりあえず2014年中に、書籍、雑誌関連の断捨離は決行する。
その参:2013年行ったライヴ、イヴェント数とアーティスト数
ライヴ・イヴェント:221
アーティスト数(のべ):669
これは2012年とそんなに変わらない数字。
さすがに3時間以上立ちっ放しのイヴェントとか
キツくなっては来ているが、新しい面白い才能に
出会える喜びを考えると、苦にはならない、かな。
それよりもライヴハウスでのタバコが大嫌い。
禁煙して5年。もはや立派な嫌煙派となった。
ライヴのフロアは全面禁煙にすべきでしょ。
その肆:2013年に観た映画(映画館で観たもの)
2013年に映画館で観た映画の総本数は、199本。
昨年より大幅に増えた。
今年の夏以降結構暇になったというのが大きな理由だな。
なお、199本の他に、HuluやDVDで観た映画は50本程度。
以下、2013年竹内的良かった映画20選(鑑賞順)。
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『愛・アムール』
『クラウド・アトラス』
『偽りなき者』
『シュガーマン 奇跡に愛された男』
『ホーリー・モーターズ』
『恋の渦』
『横道世之介』
『きっと、うまくいく』
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ / 宿命』
『地獄でなぜ悪い』
『ウィ・アー・ザ・ベスト!』
『父の秘密』
『ジ・エクストリーム・スキヤキ』
『ザ・コール』
『おじいちゃんの里帰り』
『セッションズ』
『鑑定人と顔のない依頼人』
『サブマリン』
『消えたシモン・ヴェルネール』
邦画では『恋の渦』と『横道世之介』が特に突出。
洋画では『きっと、うまくいく』が一等賞。
番外として、
『天国の門』(デジタル修復完全版)
3時間以上スクリーンに釘付けにされた。
怨念のようなものさえ感じ、圧倒された。
********************************************************
以上、2013年の年間リポート。
2014年も既に凄く面白い音楽や映画に出会えている。
ちなみに、2012年の年間リポートはこちら。
昨年12月に満50歳となり、以前Twitterで
"50になったらメタル聴く" と宣言したんで、
少しは聴いてみようかと思うのだけど、
なんかまだ食指が動かない。
2014年2月4日火曜日
wilsonic works 37
2月5日は、SAKANAMONの2ndフルアルバム『INSUROCK』の発売日。
2012年12月発売のファースト『na』に引き続きプロデュース参加した。
今回僕が参加したのは、収録された全12曲のうち、8曲。
竹内の単独プロデュースもあるし、メンバーとの共同プロデュースもある。
「TOWER」という曲は、基本的にメンバーがセルフ・プロデュース
で進めていたものに、ヴォーカル・ディレクションだけ僕がやった、
という珍しい関わり方。
でも嬉しかったなー。
僕、歌のディレクション、セレクト、大好きなんですよ。
歌録りだけ呼ばれるの大歓迎っす。
その「TOWER」も含め、『INSUROCK』にはSAKANAMONの
セルフ・プロデュース曲が5曲収録されている。
それらの曲がまた、ことごとく面白い。
僕の手が入っていないからこその、メンバーの持つオリジナリティが
しっかりと活かされているアレンジ、サウンド。
彼らの独自の構成力、リズム解釈が遺憾なく発揮されている。
「エレクトリカルマーチ」とか「爆弾魔のアクション 〜願い〜」とか、
初めて聴いたとき、ほとほと感心してしまった。
自分がプロデュースで関わったアーティストがセルフ・プロデュース
するのって、少し寂しくもあるけど、僕と一緒に作業した経験が
彼らの血となり肉となって、逞しい音楽家になってくれているのなら、
それはそれでこんなに嬉しいことはない。
もう2年以上前のこと。
SAKANAMONと僕が最初期に仕事した「カタハマリズム」という曲がある。
これは、僕がこの曲の "はみ出している" 部分や、"音楽理論的に怪しいところ"
を整理した結果、SAKANAMONの曲としては結構普通の構成になり、
いわゆる "型にはまった" タイプの曲になったことがタイトル由来のひとつ。
それが彼らのオリジナリティを損なう結果になっていたら
プロデュースとしては本末転倒なのだが、
僕自身はこのときの仕事に非常に意義を感じているし、
この曲が元々持っていた魅力を更に引き出せたと自負している。
そして僕はこのとき、なぜこの曲を "型にはめた" のか?
型破りな天才でも努力型の秀才でも、その魅力を伝えるには、
基本的な常識や定石を知っているべき、というのが持論で。
せっかく素晴らしい素質を持っているのにうまく伝わらないのは、
伝えるための方法を知らないからなのではないか?
僕のプロデュースは、そこの確認からスタートする。
曲のモチーフ、詞と曲のマッチング、言葉の載せ方のいろは。
音韻とアクセント、メロディの上下とイントネーション、
効果的な構成、時間の流れに沿うアレンジと演奏などなど。
まずはこれら音楽をつくるときの "常識的なあり方" を
知った上で、それを崩したり捻ったり、わざと逆を行ったり、
という行為が "オリジナリティ" なのだと思っている。
SAKANAMONのヴォーカルにして作詞作曲を手がける
ネイチャーこと藤森元生のデモテープは、いつも新鮮なアイディアに
満ちあふれていて、その時点で圧倒的なオリジナリティを放っている。
彼はいつも "他とは違う何か" を求めて作品作りをしているから。
ただ、時としてその意気込みが先行し過ぎ、せっかくの
ユニークなアイディアが、伝わりにくい形になる場合があった。
そこで「カタハマリズム」のとき、僕が考える "より伝わる形" を
メンバーと共有してみた、というわけだ。
ここでの経験や、「花色の美少女」でのタイアップ曲を作る体験などが、
その後の彼らのオリジナリティの純度アップに貢献したであろうことは
想像に難くない。
それらを経ての、今回のセルフ・プロデュース楽曲の充実度。
確実にステップアップし、自信を持ったバンドの姿がここにある。
僕はこれからのSAKANAMONの活躍が本当に楽しみでしょうがないのです。
それにしても「ミイとユウ」とか、どうやったらあんな曲を
思いつくんだろう、と。
録り終わってみて、その構造的斬新さに改めて驚いたほど。
あ、デュエットの平賀さち枝さんも最高にキュートです。
このブログを読んで、少しでも気になった方は、
是非とも一度聴いてみてください、『INSUROCK』。
収録曲「TOWER」のMVはこちら。
本日2月4日はフラゲ日。
僕もこれからタワーレコード渋谷店で買う予定。
行ってきます。
登録:
投稿 (Atom)