2013年5月15日水曜日
wilsonic works 32
38枚目かあー。
本日5月15日発売のスピッツのシングル、「さらさら / 僕はきっと旅に出る」。
1991年3月の「ヒバリのこころ」から38枚目。
僕はその38枚すべてにディレクターとして関わっている。
1991年当時、日本のシングルCDは8cmの短冊型という形態だった。
スピッツは1999年の20枚目「流れ星」までが短冊、
2000年の21枚目「ホタル」以降12cmCDとなった。
それが現在まで続いている基本フォーマット。
前にも書いたけど、特にシングルに関しては、もはやCDとして
リリースすることが正しいのか、配信のほうが理に適っているのか、
さっぱりわからない。
何"枚"目、という数え方もいつまで有効なのか、とか。
ただ、幅広いファン層に支持されているスピッツの
スタッフとして考えると・・・。
配信のみにしたら対応出来ない人がいるかもしれない。
パッケージだと高いから遠慮しとくっていう人もいるかも。
また、「さらさら」だけが聴きたいので1曲だけダウンロード、
なんていう人も当然いるだろう。
いろんな可能性を考えて、その時々にいちばんフィットする
リリース形態を考えて行きたいとは思っている。
でも、あと数年でCDフォーマットは相当マニアックな
アイテムになって行くような気がするなー。
CDで聴きたい(CDを所有したい)人向けに限定でリリース、
というような。
個人的にはアナログが大好きなので、Vinyl or DLという
発売形態にシフトして行くと嬉しいんですけどね。
ま、自分の希望的観測は置いといて。
スピッツは、既にアナウンスされているように、
今年2013年中に14枚目となるオリジナル・アルバムを
リリースすべく、昨年末より制作活動を進めている。
その成果の第1弾が、このシングル。
「さらさら」は、東京のFM局であるJ-WAVEの春のステーション・キャンペーン、
"TOKYO NEW STANDARD〜トーキョーはまっすぐ歩かないほうがオモシロイ〜"
のキャンペーン・ソングとして3月18日から5月6日まで、
集中的にオンエアしていただいた。
スピッツがいつも曲作りを進めているスタジオで撮影された
MVはこちら。
映像ディレクターは「シロクマ」など一連の『とげまる』
収録曲を手がけたOrange Films北山大介。
「僕はきっと旅に出る」は、この5月10日からスタートした、
JTBのCM「JTBの夏旅」のキャンペーン・ソングに起用されている。
という、両A面シングル。
今の時代にCDで、両A面って。
という気もしないではないが、両方の曲それぞれに
今のスピッツのモードをしっかりと映し出している、
という意味合い含めて両A面。っていう感じかな?
現在スピッツは引き続きアルバムを完成させるべく鋭意作業中。
制作活動の成果その2、ご期待ください。
そんな中、今週末の18、19日にスピッツ久々のライヴがある。
今回のシングルも共同プロデュースした、
スピッツにとって10年以上の制作パートナーであり、
日本を代表する音楽プロデューサー、
亀田誠治がオーガナイズするイヴェント、
"亀の恩返し"。
前回から実に4年ぶりの開催。
第1回のときにもいろんな仕掛けがあったから、
今回も期待していいと思う。
あ、僕はリハとか一切見ていないんで、具体的に
どんなことをやるのかよくわかっていません。
僕も本番をひたすら楽しみにしているひとりなのです。
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