CDやらレコードやらを買うお話。
カナダやオーストラリアなどのネット・レコード・ショップで
買い物をしていて、実際の店舗で買う割合は
年を追うごとに少なくなってきている。
とはいえ、週に2回くらいは都内の大型CDショップに
ブラリと入ってチェックしないと気が済まない。
毎週のように通っても、真面目にやってるお店では
毎回面白い出会いがあったりするもんで。
そんな中、先日タワーレコード新宿店で面出しされていた
Freelance Whalesの『Weathervanes』というアルバムを、
多分手書きPOPの文言に惹かれて購入。
事前にこのバンドに関してなんの情報も持っていなかったし、
ジャケ買いするようなタイプでもない。
で、聴いてみるとこれが素晴らしいんですよ。
Twitterでも思わず書きこみましたが、出てくる楽器の
一音一音に強い意志を感じさせる作りに感激。
Pitchforkでのレコ評は主に歌詞に関することで
あまり評価されていないようだが、Billboardでは
最近のUSインディものに顕著な、深すぎるリヴァーブとは
無縁の(笑)、ドライな質感もまた好感。
そして数日後の今度は渋谷HMV。
あと3週間くらいで閉店ということで、店内至る所で
セール状態ですが、それでも3Fロック関連の
品揃えは変わらず独自で頼もしい限り。
ふと、店内演奏されているサイケ風味の
フォークロックな音が耳に留まりチェックすると、
Painted Hillsというバンドのアルバム。
これまた初めて聴く名前。
でも、そのCDの周りには僕の好きなアーティストの
作品が一緒にディスプレイされていて、嬉しい予感。
そしたら元Beachwood Sparks~The Tydeの
Josh Schwartzの新しいバンド、とのこと。
レーベルは、Parasol内のBird Song。
The Now Peopleなんかもリリースしている、
Velvet CrushのRic MenckがA&Rを務めるレーベル。
そりゃ信頼できる、ということで迷わず購入。
こんなふうに、ネットで浴びるほど情報を享受していても
知ることのなかった音楽に、
レコード屋さんに行くと出会えたりする。
だからやめられないんですよ、レコ屋巡りは。
プロのバイヤーが自信を持ってリコメンドする盤。
なんも知らんけど買ってみたら大正解!
そんな体験、何度もしてきているから。
アメリカやイギリスに続き、日本もどんどんCDショップの
閉店が続いている。
この流れは止まらないのだろう、とは思います。
ゲームにしろ、音楽にしろ映像にしろ書籍にしろ、
全てのデータがクラウドから呼び出す形に
今後は進んでいくんでしょうから。
そしてそれは「ある意味」とても便利なことですから。
でも、雑誌ともラジオとも違う、
「レコード屋さんのおすすめ」という感覚が、
どこかで残ってくれないものか、
と、願ってやまない今日この頃だったりするんです。
先日3年ぶりに行ってきたロサンゼルスで、
Amoeba Musicのハリウッド店、たまたま
Robynのインストアがあるっていうんで行ってきました。
その賑わいに、なんか今の時代のレコ屋の在り方
のひとつの正解を見たような気がしたけど、
気のせいかもしれない。